ネック交換 [その他のguitar]
別のギターから移植して使用していたネックがどうしても気に入らず。
それで,オークションで落札してセットしました。
指板はローズからメイプル系に変更。
やはりローズの方がしっくりしてたかも?
ジョイントビスの穴開けは少々面倒でした。
この穴開けに手を抜いた結果,5,6弦がフレットに触れることに。
つまり,一部の穴が浅かったため,ネックとボディがビッチリくっついていませんでした。
で,もう一度穴開けしてビスを締め込んで。
今度はばっちり。
密着すると弦のネックとボディへの振動も違います。
それから,このネック,11Fが浮いてて6弦5弦がビビります。
メーカー不明のネックですからね。
しょうがないので,楽器屋さんに調整を依頼。
1週間ほどで直りました。
弦高調整などで現在はしっかり実用に耐えるモデルに。
ナット調整もばっちりです。
以前のネックと違ってグッドです。
前の市販のギターのネックは何だったのかというくらい。
オークション購入は賭けですが,当りでした。
今回の改造も色々勉強になりました。
エフェクターボード MXRサイズ編 [その他のguitar]
一切ベルクロを使わない方法を検討した結果,スポンジを使うことに。
方法はBOSSのボードを参考にしています。
ホームセンターで,黒セルスポンジ(10ミリ厚)を購入。
硬めで重めのやつ。
緩衝材として使われているやつですね。
位置が固定されればいいので,この厚さで十分。
それに,これより厚いとプラグや電源ジョイント部をカットしたりと面倒。
これをカットし不足する部分を接着剤で接着してボードサイズに。
接着剤が乾いたらMXRサイズにカット。
これをボードにセット。
接着はしません。
将来,BOSSサイズと混在するセットを作る時にはこの穴あきシートを替えるだけでセットできるようにするためです。
これの下には20ミリの黒セルスポンジを敷いて底上げしてあります。
MXR系はプラグの位置が低いので,底上げしないとボードのヘリとプラグが接触したり曲がってしまってエフェクターに故障や壊れる危険があります。
BOSSのボードっぽくなりました。
これにエフェクターをセットすると…
悪くないですね。
MXRやanimals pedalにはぴったりです。
上蓋の内側にもボードの大きさにカットしたスポンジをセットすれば,上からエフェクターを押さえてくれるので,持ち運んでもエフェクターが動きません。
しかしMXRは電源ジョイント部の位置が悪いです。
新しい6バンドイコライザーは位置が変わりましたが,全製品変えてくれないでしょうか?
ちなみにDistortion+ だけはDC Brickとは別電源です。
なぜか,そうしないとキンキンの変な音になるんです。
歪み系は別電源にしている人は多いと思います。
歪みだけ電池にしている人もいますからね。
電池の方が電圧が高いですから。
テレキャスのコンデンサ交換 [その他のguitar]
ずっと気になっていたコンデンサ交換をしました。
元のコンデンサは,セラミックの503Z。0.05μF。
よく見かけるものです。
あえて交換する必要があるのか?と思いつつ…。
オレンジドロップの473J。
フィルムコンデンサ。0.047μF。
テレキャスやストラトなどシングルコイルで使われるもの。
音の変化は…あまりないか?
いや,セレクターでハーフにした時のハイが違う。
ハイが少しキツくなったか?
トーンを7くらいに絞った音が良い。
フロントも気持ち良くなった。
クランチのコードの響きが違う。
いや,いずれも自分で交換したという満足感のプラシーボ(思い込み)効果か…?
こういう作業は(自己)満足感がありますね。
AriaProⅡのベース [その他のguitar]
震災後まだ余震もありますが,経済復興のために家でじっとせずに動きましょう。
サッカー観に行ったり,温泉行ったり,飲みに出たりとか。
さて,この間3000Wで借りてきたさんちゃんのベースです。
アリアプロⅡのカーディナル・シリーズというやつみたいです。
ロッドカバーが外されているんでモデル番号も不明です(ここに450とかモデル番号が書いてあるみたいです)。
80年代に結構売れたモデルみたいですが,正直言ってベースのことは,ほとんど分かりません。
3000Wのお客さんのきれいなお姉さんの手によって,きれいなアートが施されてます。
いつも店の中がすごく暗いんで,外にでて見るまでこんな細かいアートがされているとは分かりませんでした。
下の方には骸骨がペイントされてたんですね。
ゲゲゲの鬼太郎だとばかり思ってました。
80年代のアリアって,アルカトラス時代のイングヴェイとか,ジャパメタ系の人とかプロが結構使ってたんですよね。
いいもの作ってたんですけど,縁がなかったですね。
Dobro [その他のguitar]
今回は「ドブロ」です。
実は,私「Dobro」の実物は初めて見ました。
また,ドブロを一本で弾き語りする人も初めて見ました。
時折,スライドを織り交ぜながらの演奏はかなり新鮮かつ驚きでした。
ドブロってバンドで演奏するものだとばっかり思ってましたからね(石田さんもこういう感想でしたね)。
これまでは楽器屋で目にしても「買ってどうする?」「誰が相手してくれる?」というレベルで,ちびまるこちゃんで言えば,永沢くん以下の藤木くんレベルでしたけど,山木さんを見てがぜん興味がわきました。
ごめん,本当のキミは男前です!
ところで「ドブロ」ってブランド名だったんですね。
ああいう形のギターはドブロ・ギターというものだとばかり高校生の頃から思ってましたが,リゾネーター(共鳴器?)ギターって言うらしいです。
ファクシミリがゼロックスのブランド名っていうのと同じことでしょうか?
で,現在はギブソンがドブロのブランド所有しているらしいです。
確かに,マーティンがドブロ持ってたら変だよね?
男前レイボーンも弾いてますね。
こっちはナショナルのリゾネーターでしょうか?
誰かドブロ買わないかなぁ。
Larrivee / P-09 [その他のguitar]
今回はラリビーのコンパクト・ボディの「P-09」。
Pというのは,多分「Parlor」〜「居間」のパーラーではないかと想像しています。
居間のようなところでポロポロとつま弾くような気軽な大きさのギターかと…。
ラリビーについては悪い話を聞いた事がありませんし,変な個体があったような話を聞いた事もないです(実際にはそんなにたくさん触ったこともないんですが)。
2002年ころからカリフォルニア工場で出荷するようになって(生産量が増えて)質が落ちたような話は聞いた事がありますが,それ以前のカナダで小さくやっていた頃のものをあまり知らないので(その頃のOMを1本だけ弾いた事はありますが)何とも比較できません。
ラリビーと言えば,仕上がりの美しいフレンドシップなんかが有名ですが,仕上がりの美しさや音の安定感なんかはさすがだと思います。
そして,やっぱり「木」が美しい。
このP-09も使用されている木が美しいです。
さすがギターメーカーに木材を卸している会社です。
このP-09もラリビー・オリジナルの力木構造「Symmetrical Parabolic X-Bracing」です。
それにP-09には色々な木材のバージョンがあるようで(ハカランダとか)ラリビーのPに対する思い入れが感じられます(ちなみにこれはカナディアン・シトカ・スプルース&ローズウッドです)。
音の方はどうかと言うと…エリクサーがベストと言われるラリビーですが,マーティンのライトを張ってみました。
テンション低い割にはしっかりした音が出ますし,音量もあります。
美しい外観どおり美しい音がします。
特に5弦〜1弦がよく鳴ります。
この4弦5フレットあたりの箱鳴り感はどこかで聴いたような…。
これはギターと言うよりは,ウクレレに近い鳴り?
コンパクト・ボディのせいでしょうか?
6弦5弦あたりはギターとしての力不足感は否めません(特に6弦)。
これを弾いた後にJー45を触ると「こんなに豊かな低音が出たんだ」と改めて認識します。
ギターの5弦解放A=110Hzと言われますが,かなりの低音です。
それと比べると,Pはやっぱりその倍々音あたりが鳴っているような感じがします。
ボディによる違いでしょう。
昔,ヤマハに「ギタレレ」って商品がありましたが,それの高級な感じ。
Pは特別な音がしますので,これはギターと同じ感覚で扱える別の楽器と見て使った方がいいかも知れません。
個性と価値のあるかわいい一本です。
YAMAHA FG500 [その他のguitar]
ウッド・バインディングが美しい。
FG500は60年代終わりから70年代始めの4〜5年に生産されたヤマハのギターだったかと。
ヤマハのFG500と言えば,昔の小田和正。
小田さんが初めて買ったギターがFG500。
小田さんが後にマーティンD-41を買うまでのメイン・ギター(小田さんはアメリカまでFGを持って行ったようで「日本じゃ考えられないくらい鳴る」と言ってました)。
このFGはトップはスプルースの単板,バックはブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)の単板,サイドはハカランダの合板。
今は,合板は「ラミネート」という言い方があるけれど日本語でいうところの「合板」。
昔はこんな良い木を使えたようです。
昔から「合板は弾き込んでも変化しない」って言い方をされますが間違いでしょう(ただし変化の大きさは違うと思います)。
60〜70年代の日本の古いギターをいくつも弾く機会があったんですがオール合板のギターでも「これは!」という音のする個体がありました。
明らかに経年変化した音してます。
合板の良さは,加工しやすい,曲げに強い,収縮が小さい,コストが安いという点にあって,特に「オール単板物よりずっと管理が楽」という点にあるんだと思いますが,これだけ経年するとそれなりに鳴ることが分かります。
音は,しっかりとした低音が出ます。
中高音については,今まで弾き込まれてなかったせいか実力発揮できてない感じがします。
ちょっと弦高が低過ぎてテンション不足なのも原因かもしれません。
まだまだ「伸びしろのあるギター」という鳴り方をしています。
そしてマーティンでもギブソンでもない「ヤマハ」の音がします。
昔(70年代)の日本のフォーク系のレコードで聴いたような音です。
フインガリング系もいいけど,ストローク系はもっと似合う感じがします。
そういう意味ではギブソン系でしょうか?
さて,小田さんは,FG500を買った時が「物を買った喜びの中では一番嬉しかった」と言ってます(マーティン買った時よりも)。
ワカもこれを買った時はかなり嬉しかったようで事ある度に良さを聞かされます。
不思議とヤマハのギターには満足感を与える「何か」があるようです。
チェコ美人〜Furch [その他のguitar]
Furch(フォルヒ)のD23-CR。
岡崎倫典先生も使っておられるかと。
D(ドレッドノート・タイプ)でトップがC(シダー),サイド&バックがR(ローズウッド)という仕様。
Dと言ってもマーティンのDより若干ボディは大きめ。
見た感じトップが赤くクラシック・ギター的なのはシダーだから。
このギターを見て思い出すのは「テイラー」。
代表のフランティセク・フォルヒはボブ・テイラーと親しく意見交換をよくやっていたみたいですが,その影響でしょうか?
触った印象は,クラシック・ギターがドレッドノートに出会ったような感じ。
人によっては「翳りのある音」と言う人もいますが,トップがシダーのせいなのかしっとりした落ち着いた印象があります。
チェコという国の気候の影響が強いんでしょうか?
ルックスも音も「チェコのしっとり美人」という感じ。
弦が新しいと素晴らしいフレッシュな音がしますが,弦が死んでくると乾いた音に変化して,これも良い。
昔,石川鷹彦先生が「死んだ弦の音がいいんだ」という事を言ったことがありました。
これにはかなり批判的な人がいましたが,ギターによっては石川先生の言うとおりだと思います。
方向としては,弦鳴り感がぐっと抑えられてギターの箱鳴り感に頼るという事だと思います。
つまり「弦の音がいいのか,ギター本体の音がいいのか」という問題でしょう(安いギターでは弦鳴り感が強くて,弦がだめになっていくほどにゲンナリ感が強くなっていきます)。
このフォルヒ,HPで有名なNギター教室のN先生も褒めているとおりコスト・パフォーマンスの高いギターだと思います。
趣味もありますが「この値段でこの音なのか」と感じる人は多いのでは。
変なヴィンテージ物よりずっと良いと思います。
現在ではフォルヒの実力は多くの人に認知されているところでしょう。
ご存知のとおり総代理店はスタジオMさんですが小川町のHobo'sさんにも置いてありました。
(ちなみにフォルヒについてはアコギマガジンvol.30に記事が出ています)
Washburn [その他のguitar]
ニタミンのワッシュバーン・モントレー(エレアコ)です。
デザインが現代的ですね。
これは生産終了品で現在のラインナップにはありません。
ワッシュバーンのアコギは大別してヘッドが2種類ありますが,これは先がすっきりしている方のタイプです(今はドーナツ風デザインのヘッドもあるようですが)。
マイクはピエゾのようですね。
音の方は…生音も結構いけますが,やはりアンプを通すと本領を発揮です。
リバーブを深めにかけて少しディレイで味付けすると「ボストン登場!」って感じです!
ワッシュバーンと言えば,天才ギタリスト「ヌーノ・ベッティンコート」。
ニタミンもワッシュバーン=ヌーノということで買っちゃいました。
ご存知のとおりヌーノは大ヒットした「モアー・ザン・ワーズ」のPVで黒のワッシュバーンのエレアコを弾いてます(コンサートでも使っています)。
ところで,アコギに詳しいマジシャンMさんによれば,現在のワッシュバーンは昔のワッシュバーンとは別会社とのことです。
現在40代後半以上の人にワッシュバーンというと「いいギターだった」とか「昔欲しかった」とかいう人がいますが,その昔のものと今のものとは別会社の別物という理解でいいようです(ブランドを売ったんでしょうか?)。
日本で言えば,昔のSヤイリと今のSヤイリが違うようなものでしょうかね?
特に今のワッシュバーンは,ヌーノ一人のおかげで盛り上がったメーカーなので,今ではアコギというよりエレキメーカーという印象が強いと思います(実際そうなんですが)。
でも,あのヌーノのリズム感は凄いですね。
ヴァン・ヘイレンのファンク感を強くしたようなヌーノのプレイを聴いたときには「世代が変わった」と思いました。
ちょっとヌーノについて書き出すと切りがないので…また次の機会にヌーノ特集をやりたいと思います。
黒船襲来!アダマス [その他のguitar]
友人のニタミンのアダマス2です。
存在感抜群の典型的なオベーションですね。
音はやっぱりオベーションの音です。
カバーディル・ペイジの曲なんか弾くとそのまんまの音です。
僕の記憶だと,オベーションは1970年代後半ころから日本のプロが使い始めたように思います。
当時,子どもだった僕たちは,プロがオベーションを弾いている写真を雑誌で見て,かなり衝撃を受けました。
だって,当時ギターと言えば木製で木の色がして当然なのに,トップは青くてプラスチックぽいし(カーボンファイバーとバーチのラミネートだと後で知りました),サイドからバックにかけては丸くてプラスチックっぽい感じです。
サウンドホールは通常真ん中に一つなのに,フレット周りにいくつも空いています。
もう,既成観念に囚われた凡人の理解を超えており,何だか自分が黒船襲来時の江戸町民になったような感じです。
「ライブで使いやすいらしい」
「雨に濡れても平気らしい」
「かなり高いらしい」などなど。
色々情報が飛び交い,議論したあげく,僕ら子どもたちは「これはエレキだ」という結論に達したのでした。
なぜなら「ギターにマイクがしこんであって,大きな音がスピーカーから出る」からです。
アルフィーの高見沢先生もいつかテレビで言ってましたが,昔は今日でいう「エレアコ」という物は存在しなかったんですね。
だから,エレキかアコギかという二者択一の世界では「オベーションはエレキ」という当時の子ども達の判断も,決して誤りではなかったと思います。
それから80年代はオベーション大増殖時代でした。
やっぱり「ライブで使いやすい」というのと,あの独特の音色が大きかったんだと思いますが,日本ではほとんどのプロが使ってました。
海外でもアル・ディ・メオラをはじめ,マイケル・シェンカーまで白黒に塗り分けたオベーションを使ってましたね。
その反面,80年代は,他の生ギターメーカーには悪夢のような時代だったと思います。
あのマーティンでさえも売上が激減して大リストラをやってたんですから,今では考えられない状況です。
そう思うと,オベーションは生ギター界の黒船でもあったんでしょうか?
僕も昔,オベーション使ってた時期がありました。
昔,日本製のオベーション・ブランド「ピナクル」というシリーズがあったんです(今は全く見ませんね)。
そのピナクル・シリーズの1本を吉祥寺で買ったんです。
トップがフレイム・メイプルの美しいやつだったんですが,ネックに問題があって,メーカーに修理に出したんです。
ところが,なぜか修理不能だったようで,全く別のトラ目の新品が返ってきました。
それから,ちょっとケチがついちゃって,今は弟が弾いてます。
スーパー・アダマス持ってる人にその話をしたところ,やはりその人の個体にもネックに問題が発生してネックを交換したとのことでした。
リラコードのボディと木製ネックのバランスの問題だと思うのですが,現在はかなり改善されているようです。
ちなみに,このアダマス2は5層ラミネート・ネックですから,問題なさそうですね。
やっぱり,オベーションはアコギではないと思います。
でも巷のエレアコとも違います。
やっぱりオベーションは「オベーション」でしょう。
子どもの頃に受けたオベーション・ショック世代にとって,オベーションは一つの分野を確立したギター界の黒船楽器と言うべきではないでしょうか。