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J45 1963 [gibson]

4月になりました。

パソコンの中のデータを見ていたら,たまたま以前に知り合いが貸してくれたJ45の写真が出てきました。

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ケースも本体も古いです。
1963年だって言ってました。
人気のアジャスタブルです。

持った感触は,軽くて,ネックが少し太くて,まさに木材。
使い古したナタのグリップを思い出します。分かりますかね?
「木の道具」という感じです。

こういうギブソンを見るとリッチー・サンボラを思い出します。
あの人も古いギブソンファンでした。
テレビ番組で萩原健太からオタク呼ばわりされてましたね。

リッチーは病気から早く復帰してもらいたいです。

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最後に残るのはこういう一本かも?と思ったりしました。
今は誰かに売られていったそうですが,買った人は幸せな人です。

マホガニーだからでしょうか,古くてもほんのり香りがしました。
春にはこういうギターがいいです。


HummingBird [gibson]

外は台風15号の猛威で大変です。
そんな時に風と雨に打たれながらワカのハミングバードを見に行ってきました。

1976年物だそうです。

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谷村新司って感じです。
谷村さんってダブでしたっけ?
でも大抵の人はこれを持つと谷村新司のマネをします。

ダブとの違いは,ピックガードの絵がハチドリかハトか,サイド・バックの材がマホガニーかメイプルか,スケールがダブの方が少し長いってことですかね。

ルックスにインパクトあります。
このギターを見たことない人はいないでしょう。
中学生の頃,雑誌の裏や時計屋にハミングとダブのそっくりが,安い値段で出てました。それで,ついトム××とか買っちゃう奴が出てきちゃうんですが,子どもの頃は持ってるだけで,弾けなくてもカッコよく見えたもんです。
それから,昔はギターを売ってるのは,田舎では決まって時計屋だったんです。
セイコーの腕時計を買うと白いギターが付いてきたりとか。つまり高級品だったんでしょうか。

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音の方は・・マホガニーの音がします。ギブソンの音です。いい音がします。
やはりギブソンのギターは一緒に歌いやすい鳴り方がします。
歌いたくなるというか・・マーチンじゃ出せない音です。

古いのにあまり色あせてないです。あまり弾かれてなかったんでしょうか?
キレイです・・が,裏を見るとバックの下の方が2か所ほど割れてました。

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まあ,この年齢だしギブソンですから,全く問題のない個体はないはずです。

このネックは良いです。
握りやすいしギブソンらしくテンション弱めでいい感じです。
エレキっぽいですね。ルックスもエレキっぽいしカッコいいです。
指で弾いてもいい音ですが,できればピックでガーッとストロークですね!
やっぱり谷村新司スタイルです。


Gibson Guitar Factory [gibson]

Gibsonのギター工場です。

ギブソンの本社はテネシー州ナッシュビルですが,ナッシュビル工場とメンフィス工場では工場見学ツアーがあります。で,こちらはメンフィス工場。
正午のツアーに参加しようとしたのですが既に満員であり,1時間後の午後1時からのツアーに参加しました。意外と参加者で一杯です。
中には明らかに関心なさそうな,夏休み観光中と思われる親子連れのアメリカ人もいました。

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チケットの半券を切り取られて,カウンター上にあるギターケースの中から目を保護するメガネを受け取ります。
工場内に入ると,まず,ギブソンの歴史から解説され,それと並行して廊下に展示してあるギターの説明をしてくれます。
それからおもむろに工場内へ。
随所にオヤジギャグを織り交ぜての解説ですが,作業の音がうるさくてよく聞こえません。
できれば作業しているところの写真も撮りたかったのですが,工場内は撮影禁止です。
そばの箱の中にはキルトメイプルの木材が無造作に積まれていて「加工前から綺麗なんだなぁ」と関心したりしてました。

ふと離れた作業場を見ると,太った黒人3人で1本のギターのネック取り付けをしているのが見えましたが,どう見ても遊びながらって感じで「3人がかりでやる仕事かよ…」って心の中で突っ込んでみました。
あとipod聞きながら作業してる人が何人かいましたね。

ここではレスポールと335などセミアコ,フルアコを製作していました。
アコギも探したのですが,製作中のものはありませんでした。
アコギはナッシュビルなんですかね?
それと,メンフィスは一般ラインだと言われますが,確かにカスタムショップ的な製品は扱ってなさそうな感じでした。

塗装の仕上げブースを見ている時に,マニアっぽいオッサンが「あのブルーのレスポールは新しい製品か」とか「どこで買えるのか」とか聞いていました。
僕も英語ができれば色々質問するんですけどね・・。

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次回はぜひナッシュビルに行きたいですね。

Gibson B-25 [gibson]

元ふきのとうの山木康世さんのソロに行ってきました。

例のマジシャンのホールですが,とってもアーティストとの距離が近くて贅沢な場所です。
ホールのコンサートというよりスタジオ・ライブって感じです。

鈴木トオルさんの時には相変わらずの声量と音域にビックリしましたが,山木さんの場合,あまりの体型の変化に…。
だって,ふきのとう時代のアルバムの写真とかなり…。
でも,子供の時からのファンなんで問題なしかな。
アイドルじゃないんだから。

山木さん〜ふきのとうと言えばマーティンという印象ですが,最近はやっぱりギブソンです。
その愛機がこれです!。

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1966年以前のB-25でしょうか?
塗装が薄めで,60年代後半からの大きめクラックになりにくい感じです。
ブリッジはアジャスタブルで,例のジャキジャキした音がします。
「アジャスタブルはダメだ」って人もいますけど,この音を聞いたら「うーん」って唸るんじゃないでしょうか?
とても気持ちいい音です。

ボディは小さめなのに低音もしっかりした音がします(Jとは性格が違うんで単純に比較できませんね)。
B-25は結構個体差のあるギターだと思いますが,これは当りでしょうね。
密かに「山木さんはギブソンが合う」と思っていただけに,嬉しいライブでした。
ちなみにドブロも使ってましたんで,次回は山木さんのドブロをアップしたいと思います。

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使い込まれてますね。
塗装の退色もキズも美しいです。
こういうところにギターの道具としての美しさを感じますね。

ところで,打ち上げでは結構飲みましたが,大丈夫だったんでしょうか?
あの飲酒量であの体型をせっせと作ってきたんでしょうねぇ…。
何となく子供の頃にあこがれた山木さんと別人だったような,変わってないような不思議なライブ&打ち上げでした。

山木さんに負けない体型のワカ社長,またナイスな企画お願いします!

ランディ派〜Les Paul Custom 1982 [gibson]

エレキの王様「ギブソン・レスポール」のカスタム(1982年製)。 元は真っ白だったようです。 私が学生の時に友達から買ったときは既に日焼けしてレモン・イエローでした。

白のレスポールで思い出すのは「ランディ・ローズ」ですね。 22歳でオジー・オズボーンのギタリストに抜擢され25歳で飛行機事故で亡くなりました。 奇しくもランディが亡くなったのも82年ですから,ランディが亡くなった年に生産されたカスタムということになります。
オジーもランディも,オーディションにはあまり乗り気でなかったようですが,ランディがオーディションでチューニングのためハーモニックスを鳴らしていたら,オジーがそれをじっと見ていて突然ランディに決めたという逸話があります。 この二人の関係は,インタビューを読むと,とても良好な師弟関係だったようで,本当にお互いに尊重しあい影響しあって曲作りやステージをこなしていたようです。 また,ランディは,バンドの乱痴気騒ぎを嫌っていたとか,ツアー先で先生を探してはクラシックギターを習っていたという話もあって真面目なギター青年だったようです。 それに,最後の方ではバンドを辞めてヨーロッパにクラシック留学することを真剣に考えていたのも有名な話で,ドラムのトミー・アルドリッジに訴訟の事(バンドとの契約解除)をよく尋ねていたようです。 ジミ・ヘンドリックスも契約と悪徳マネージャーでずっと悩んでいたのも有名な話ですから,アーティストにとって契約はシビアな問題ですね。
契約とか訴訟と言えば,現在,出ているオジーのランディ時代のアルバムは,昔のドラムとベース(ボブ・デイズリーとリー・カースレイク)との間で訴訟になっているため,デジタル・リマスターとともにドラムとベースは差し替えられています。 それが幸してか(?)かなりクリアーでいい音のCDに仕上がっていてお薦めです(このデジタル・リマスター盤については,また,いつか書きたいと思います)。
80年代初め頃,ギターやってる仲間では「エディ(ヴァン・ヘイレン)派」と「ランディ派」がいましたが,私はランディ派でした。 今でもクラシック・ギターを持つと,とりあえず「Dee」を弾いてしまいます。
エディとランディにはほとんど接点はなかったようですが,ギグはいくつか見ていたようですね。 ランディはエディに対するコメントをしなかったとか。 また,LAで一番ギターが上手いのはジョージ・リンチだと言って自分の音楽教室の先生を任せたとか。 いくつか逸話が残っています。 ところで,この'82カスタムですが,なぜかネックの塗装がボロボロ剥がれた時がありました。 今は落ち着いていますが,前の所有者が塗ったか何かしたようです。 音の方は,太くてアンプ乗りの良い音がしますし,ハムバッカーらしく音もよく伸びます。 一時期のスタンダードのようなカチカチの音でもなく,扱いやすい音だと思います(これがカスタムの特色かも知れません)。 何度かピックアップをダンカンかディマジオに換えようかとも思いましたが,結局オリジナルの音と別れられず,そのままです。 ただ,ボリューム等のノブはランディ風にゴールド・パーツに交換してます。
80年代初期のアコギには良い物が多いと言われますが,エレキも良かった時代のようです。


僕のJ-45 [gibson]

僕のJ-45です。
写真のアップの方法がよく分からなくて時間がかかりました。

飾り気のないすっきりデザインですね。

シンプルで完成されたヘッドデザインです。


黒いギブソン,白いトムソン [gibson]

みなさんの職場やオフィスには私物がありますか?
机の上に携帯ホルダーがあったり,写真立てがあったりするのはよく見かけますね。人によってはサラ・イイネスの漫画のように職場に黒猫を連れて来る人もいるかも知れません(おらんか?)。
僕のオフィスには,私物のGibson J-45があります。あえて「私物」と書く必要もないほど個人的な物ですね。なぜ,オフィスにJ-45があるかと言うと,いつもそばにいてほしいからです(愛です)。もちろん,仕事には役に立ちませんね。疲れた時にJ-45のマホガニーのアロマに癒される程度でしょうか。で,ケースに入ってますから私物というには目立ち過ぎるほどデカイです。まさに私物オブ私物達です。
さて,僕のJ-45です。時々,友達がポロポロ弾くことがありますが「ふーん」って程度で,ほとんどコメントがありません。確かに,マーティンみたいにキラキラした音じゃないし,色黒だから「オセロの黒い方が好きな人じゃないとイケないのかも?」と思ってしまいます。
しかーし,長渕剛や吉川忠英などJ-45,J-50使用プロのコメントを読んでもらいたい!ほとんどの人が「こうやって生で聴くと大した事ないけど,ラインで録るとすごくいいんですよ」と言います。まるで着やせするタイプの女性のようではないですか!そう,実は「脱いだらすごいのよ」的ギターなんです。なで肩(ラウンド・ショルダー)のボディも色っぽいし,オセロ中島と名付けようかと密かに思ってるほどです。やっぱりオセロは黒・中島ですね。
ところで,僕が子どもの頃,ギブソンの情報はあまりありませんでした。「あの茶色いギター」という程度の言われようで,「そこのデカイ方」と呼ばれて名前を覚えてもらえない背の高い子どもみたいな扱いだったんです。ボブ・ディランとかジョン・レノンとか有名どころは使ってたんですけど,当時の流行はナチュラルカラーのマーティンタイプだったんですね。
田舎の子どもにとって,音楽の情報源は主に音楽雑誌です。ヤングセンスという雑誌の裏の方にはギブソンならぬ「トムソン」という通信販売のギター広告が毎回載っていました。なぜか子どもながらに「これに手を出したらおしまいだぞ」という暗黙のルールがあり,万が一にでも手を出したら,それこそ掟破りとして一生涯「トムソンとあだ名される刑」に処されかねないような恐ろしさがありました。将来20万円のマーティン買っても2万円のトムソンと呼ばれるわけですから,そりゃ一生を棒に振るような悲しさです。でも,いたんですよ,こっそりトムソン買ったヤツが。どういうわけか世間では悪い話は隠しきれないらしく「どうやらヤツはトムソンを自宅に置いてるらしい」と噂になりました。そこで,友達2人になにくわぬ顔で遊びに行かれて捜索されちゃったんです。で,噂どおりナチュラルカラーのトムソンを発見されるも「いや,俺のじゃなくて姉ちゃんの・・」と言い訳がましい事を言って,さらに事態を悪化させ,しばらく彼は「トムソン,トムソン」と呼ばれる羽目になったんでした。彼にとってトムソンはまさに「白い悪魔」オセロの白・松嶋状態ですね。でもね,トムソンがどういうギターなのかは,トムソンと呼ばれた彼しか知らないんですよね・・・。
今となってはトムソンの実力を知るよしもないけれど,ギブソンというと,ついトムソンを思い出してしまうのは,僕だけじゃないはずです。


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