小川町のルシアー物(その2) [Luthier]
アコギ関係の「隠れた名著」と思われるのが,この本です。
各店主の意見やお薦めが,写真・コメント付きで出ているところが秀逸です。
私も一時期この本の虜になって,毎晩のように読んでいました。
ルシアーの最高峰「ソモギ」「グレーベン」を一歩深く知ったのもこの本でした。
ところで,この本の影響からルシアー物に会いたくて,お茶の水まで行きました。
そして,ついに小川町のB店に行きました。
B店に入って感動しました。
想像したとおりにルシアー物が山盛りでした。
本物の「フランクリン」「メレル」初めて見ました。
もう絶滅したと思われた「バスカリーノ」にも対面です。
それより感動したのは,店主さんです。
某外車ディーラーみたいに「貧乏人は触るな」と言わんばかりの対応かもと思っていたところ,何と「気になるものがあったら,いつでも声をかけてくださいね」等と優しい言葉をおかけになる腰の低い態度です。
これで気持ちが大きくなっちゃって,リンダ・マンザーなんか試奏させてもらって,「いいですね」なんて分かったような口きいてしまいました。
ただ,ルシアー目当てで行ってのに,結局,触ったりしたのは1959年のJ-45とか,プリ・ウォーのマーティンだったりします。
で店員さんに「マンザーよりこっちのJ-45がいいですね」ってコメントしたら,「お客さんの好みはこっちなんですね〜」なんて感じで,あくまで押し付けのない態度にまた感動でした。
何度も通って1本買って行く店,リピーターの多い店って話も十分うなずける素敵な店でした。
ただ…ここじゃないんですよ,私がルシアー買った店。
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