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小川町のルシアー物(その1) [Luthier]

ルシアー。 これを知っていればギター中級者でしょう。
Luthier。 英辞郎によれば「弦楽器製作者」となっています。 一般に大手メーカー物に対して個人のギター製作者およびその楽器をこのように呼びます(但し,大手でもマスター・ルシアーという呼び名はあるようです)。 あるマーティン好きの人は「マーティンを昇り詰めるとルシアーに行く」という格言(?)めいた事を言われましたが,必ずしもそうではないでしょう。 本当のマーティン好きにとってマーティンは神であり信仰対象なので別格だと思いますが,そうでもない人にとっては,ルシアーは一つの選択肢でありチャレンジですね。
但し,そのチャレンジは,もうバンジージャンプです。 クセがあって,値段も高くて。 そんなエクスペンシブなチャレンジをして,相性が合わなかったら最悪です。 二度と立ち上がれないほど地面に叩きつけられるような思いをすることでしょう。
しかし,ギターに調整は付き物です。 きちんと調整すれば,あら不思議。 あんなペンペン・モコモコ・カッペ状態のルシアーも,一気に藤原紀香か鈴木京香です。 そんなすごい嫁さんもらってどうするの?って感じです。 とりあえず早々に嫁さんのもとに帰宅するようになるんでしょうか。 ともかくルシアー物は,個性と可能性と実力を秘めたギターなのです。
私もルシアー物はかなり好きです。
一時期は,毎日ある本を見ては,空想の中でルシアー物と遊ぶという毎日を送っていた頃がありました。 その頃は,もう本物が見たくて見たくて,しょうがなくて,仕事ついでに(ついで仕事に,というのが正確な状態か?)お茶の水に寄ったりしました。 正直言って,お茶の水はギター好き・古本好きにとって魔界です。 一旦,足を踏み入れたら,相当な自覚と決意がなければなかなか出られません。 古くはオデュッセウスが,かみさんに「もう帰るよ」と言いつつ,家に帰るまで10年かかっちゃって,かみさんに「いや,カリプソに誘惑されちゃって」とか言い訳している状態とよく似た情景見えます。
次回は小川町で訪問したお店の話をします。


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